バレエによる外傷(三角骨障害)

リハビリ担当の大森です!
今回はバレエをしている女子中学生の症例です。最近トゥシューズを履いてレッスンをすると足関節に痛みがあり、通院して頂いていましたが、なかなか症状が緩和しなかったので病院での診察を促しました。そしてレントゲンとMRIの結果、三角骨障害と長母趾屈筋腱炎と診断されました。

三角骨障害とは距骨後方にできた三角骨という余分な骨で、この骨がつま先立ちしたときに圧迫され痛みが出ることがあります。またこの三角骨の近くに長母趾屈筋腱が通っていて、この腱が三角骨に圧迫されたり、つま先立ちで伸ばされて炎症を起こすこともあります。この怪我はバレリーナに多いようです。

原因としては以前から足関節の捻挫を繰り返していて関節の緩みがあり、体幹が弱くて軸がぶれやすいため、より足関節への負担が大きくなっていたと思われます。なのでリハビリとしては関節の緩さを筋肉でカバーするために足関節周囲筋のトレーニングと、体幹トレーニングをして片足立ちをする時にお腹への意識を高めてもらう所から始めていきます。

正直バレエの正しい姿勢や専門的なことは指導はできません。しかし、体幹トレーニングなどの基礎づくりのお手伝いは致しますので、小さなことでも気になることがありましたらご相談ください!