その足の捻挫、甘く見てはいけませんよ!

院長の宮園です。

今回のテーマは「足関節捻挫」です。 

先日、小学3年生になる娘が足を捻って帰ってきました。
症状が軽いと思って放置している方も多いと思います。
症状や対処、予防を理解することが大切です。

足関節の解剖

足関節は脛骨・腓骨・距骨で構成されています。
靭帯には内側の三角靭帯と外側の前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯があります。 

捻挫とは

関節を支持する靭帯や関節包が外力により損傷することいいます。
足関節捻挫の多くは内側に捻って起こる内反捻挫です。 そのため足首の外側の靭帯を傷めます。外くるぶしの前や下に痛みがあり、腫れが見られます。
小さな骨折を伴うこともあり、検査が必要な場合もあります。

【内反捻挫の重症度分類】
靭帯の痛む程度によって3つに分かれます。
Ⅰ度:前距腓靭帯の部分損傷
Ⅱ度:前距腓靭帯の完全損傷
Ⅲ度:前距腓靭帯と踵腓靭帯の完全損傷 

足関節捻挫を引き起こす要因

①足関節機能の低下

内外反をコントロールする後脛骨筋と腓骨筋のバランスが崩れると足関節の安定性が失われます。
足趾の筋力が低下することにより、重心を取る機能が低下しますます。

②股関節機能の低下

体重を支えるには足関節だけでなく、股関節の機能も重要になります。 股関節荷重の機能が低下すると足関節への負荷が上がり、結果的に足関節が不安定になりやすくなります。 

③体幹機能の低下

体を支える上で基本となる体幹機能が低下すると股関節の機能も低下し、足関節の機能低下を起こしやすくなります。 

足関節捻挫の予防対策

①足関節機能

足趾トレーニングとして、タオルギャザーや 足趾のグーパー運動があります。


バランスディスクでのスクワットエクササイズも効果的です。
足裏の感覚を高めることができ、重心コントロールの機能向上に役立ちます。

②股関節機能

体幹を使いながら股関節を動かすことにも効果的です。
四つ這いや膝立ちでの股関節荷重を促すことで安定性を獲得できます。

③体幹機能

体幹を鍛えつつ、股関節と足関節の連動をしっかり行います。
体幹だけでなく臀筋やハムストリングスを強化することが大切です。

一度損傷すると自然治癒はしないため、足関節捻挫を受傷しないように予防を行なっていくことが重要です。 

鍼(はり)治療

鍼治療をすることで自然治癒力を高めます。

テーピング固定

しっかり固定することで患部を安静にさせます。

当院では治療だけでなく、競技復帰のためのリハビリと再発予防のためのトレーニングに力を入れております。

どんな小さなことでもご相談ください!