最近増えている小中学生による膝のスポーツ障害
院長の宮園です。
急な冷え込みで風邪などひいていませんか?
しっかり手洗い、しっかりうがい、しっかり食べて、しっかり睡眠を心がけてください。
最近、膝の痛みを訴えて来院する小・中学生が増えています。
今回は、そんな「膝のスポーツ障害」についてのお話です。
膝のスポーツ障害
走る、跳ぶ、投げるなどの動作を繰り返し行うことによって骨、筋肉、腱などが疲労して起こるケガです。
膝の場合は、ジャンパー膝やオスグッド・シュラッター病などがあります。
ジャンパー膝
走る、跳ぶなどの運動を繰り返すことにより、膝に負担がかかり、お皿の下につながる膝蓋靭帯(しつがいじんたい)や大腿四頭筋を痛めてしまいます。
オスグッド・シュラッター病
スポーツをする成長期の男子に多く見られ、膝蓋靭帯を脛骨のつながっている部分が剥がれたり、炎症を起こします。
両方ともに共通しているのは
大腿四頭筋も柔軟不足と過度の運動により引き起こされています。
運動前後のストレッチやアイシングなどのケアが必要です。
当院では下記のような治療を行っております。
☆超音波
細かい振動を加えることにより、患部の血流を促し、治癒力を高めます。
☆干渉波
大腿四頭筋の緊張を緩和させ、膝蓋靭帯のストレスを軽減させます。
☆ストレッチ
ストレッチすることにより、膝のケガの予防と疲労回復ができます。
《大腿(太もも)前面のストレッチ》
①息を吐きながら、少しずつ体を後ろへ倒します。
②両手もしくは両肘がつくようにして、しばらく静止します。
③膝が浮かないようにしてください。
①床に横向きに寝転んでください。
②右膝を折り曲げて、右手で右足の甲をつかみます。
③踵(かかと)をお尻に引き寄せ、膝を後ろへ引きます。
《大腿(太もも)後面のストレッチ》
①息を吐きながら、ゆっくりと体を前に倒していきます。
②伸ばした脚の太ももの裏側がストレッチされていると感じたら、そのまま静止します。
③上体の傾きは、無理のないように調節してください。
☆テーピング
テーピングすることにより、膝への負担を軽減します。
《保護者の皆様へ》
子供たちの小さな変化を見逃さないでください。
早期発見、早期治療が原則です。どんな小さなことでもご相談ください。